断章57

 東京の銀座や六本木の高級クラブには、通り過ぎた後につい振りむいて見てしまうような美人がいる(らしい)。彼女たちには、同伴というルール(というかシステム)が課せられている(らしい)。出勤前に、寿司が回っていない高級寿司店で、お金持ちと待ち合わせて食事をしてから、一緒にクラブに出勤する(らしい)。

 同伴者には、当然、スケベな下心をもつ輩(ヤカラ)もいるが、金と暇を持て余していて、高級車をみせびらかすのと同じように、連れている美人をみせびらかしたいだけの輩も多い(らしい)。クラブ嬢は同伴させることが利益になり、同伴者は同伴することで自己満足を得たのだ。

 

 ひと昔前、社会主義運動にも、多くの“同伴者”がいた。“同伴者文学”なんてものがあったくらいだ。

 この連中(進歩的文化人)は、次々と同伴する相手を変えた。なぜなら、スターリン嬢も、毛沢東嬢も、金日成嬢も、本命だった日本共産党嬢も、昼日中に近くでじっくり見てみたら、ひどい厚化粧の整形顔だったから失望したのである。中越戦争の際の談話で、「がっくりしました。社会主義に幻滅を感じさせる、これほど決定的なものはないでしょう」と言った菊地昌典(後に東京大学名誉教授になった)のように。

 

 その後、この同伴者たちのお仲間である自称「知識人」リベラルのお気に入りになったのが、“躍動する民主主義”を誇る韓国嬢である(とくにハンギョレ嬢とは相性バッチリ)。

 どれほど“躍動”しているかといえば・・・

 「ソウルの日本大使公邸前で8月7日、韓国の市民団体の代表が日本政府の一連の経済報復措置に対する抗議行動を起こした。韓国警察などによると、市民団体『愛国国民運動大連合』のオ・チョンド代表が午前5時20分ごろから1時間以上にわたり、ソウル市城北区にある日本大使公邸の正門前に乗用車を止めた。『われわれの敵国は日本だ、日本大使館と日本企業は出ていけ』と発言した」(2019/8/7 韓国聯合ニュース)。 

 日本の警視庁なら、15分で排除するだろう(ウイーン条約を守りなさい)。

 「韓国与党・共に民主党のチェ・ジェソン議員は8月5日、あるラジオ番組で『最近は東京で放射性物質が基準値の4倍以上検出されている』と発言した」(2019/8/6 朝鮮日報)。

 いつも平気でウソをつく。

 「韓国・警察などでも反日運動が起こっている。京畿道華城の西部警察署発安地区隊所属の警察官たちはこの日、日本製品不買運動のスローガンが書かれたピケットを持って写真を撮影し、この写真を警察内部のネットワークを通じて公開した。世宗地方警察庁生活安全捜査課もこれに参加した」(2019/8/3 朝鮮日報)。

 警察が・・・やれやれである。

 「7月末には、(韓国)革新系与党のシンクタンクが対日関係の悪化は来春の総選挙で与党に『肯定的影響を与える』と分析した文書の存在が判明。責任者は謝罪したが、政権の対日施策が世論を意識して強硬に傾く韓国政治の構造を印象付けた」(西日本新聞)。 

 さもありなんである。

 「韓国の若者に人気の高いインスタグラムでは最近、『#日本旅行』などを見つけ出し、フォローするアカウントが流行っている。アカウントには『日本旅行に行く売国奴をフォローするアカウント』『あなたをフォローします。おめでとうございます! あなたは売国奴です』などの紹介文が書いてあり、自分がフォローするアカウントに載せられた日本旅行の書き込みや写真を持ってきて嘲弄と蔑視を浴びせる。また、日本旅行に関する写真や書き込みを掲載した人へ“売国奴”“土着倭寇”“日本旅行に行って放射能料理をたくさん食べたか”などの嘲りや非難のコメントをぶつけている」。

 すごく躍動している(笑い)。

 

 ひと昔前の“同伴者”たちと同様に、今、韓国嬢と“同伴”している自称「知識人」リベラルも、失望し落胆する日が来るだろう。