人口動態や家族構造など社会の深層の動きに着目し、ソ連崩壊、リーマン・ショック、アラブの春、ユーロ危機、トランプ当選、英国EU離脱など数々の“予言”を的中させてきたフランスの歴史人口学者エマニュエル・トッドは、「エリートの自己満足」を批判したが、ユーフォリア(根拠のない過度の幸福感。多幸症)にまどろむ日本官僚の劣化も進んでいる。
「福島原発事故の被災地などからの水産物を韓国が全面禁輸していることについて、世界貿易機関(WTO)上級委員会が日本の逆転敗訴の判決を出しました。韓国に是正を求めた第一審は破棄され、輸入規制の継続が認められたことになります。
この報道を見て、調査捕鯨の是非をめぐってオーストラリアが国際司法裁判所(ICJ)に日本を提訴した裁判を思い出した人も多いでしょう。“科学的根拠”を盾に日本側は強気で、首相官邸にも楽観的な予想が伝えられていたにもかかわらず、ふたを開けてみれば全面敗訴ともいうべき屈辱的な判決だったため、安倍首相が外務省の担当官を厳しく叱責したと報じられました。今回のWTO上級委員会の審査でも、日本側は第一審の勝訴で安心しきっており、予想外の結果に大きな衝撃を受けたようです。
この二つの失態で誰もが最初に考えるのは、“日本の官僚は大丈夫か?”でしょう」(橘 玲)。
旦那たちがこの体(テイ)たらくなら、配偶者もこうなる。
「5月30日、済州駐在日本総領事館に勤める首席領事の夫人が領事館の車両で飲酒運転事故を起こして逃走したところ、警察に逮捕された。
済州西部警察署は道路交通法違反(飲酒運転)の疑いで日本人A氏(48)を立件した。
事故を起こした後、A氏はいかなる措置も取らずにそのまま500メートルほど逃げたが、A氏を追いかけた被害車両の運転者によって捕まった。
警察によると、警察は被害車両の運転者の通報を受けて現場に到着したが、A氏は40分ほど車両のドアを閉めたまま車両から降りなかった」(韓国紙)。
海外において日本を代表する外交官”の配偶者である、という自覚がないのだ。
【補】
国会議員でさえ、国益無視である。
韓国紙では、「“アンチ安倍”日本野党議員、韓国国会訪れ“関係回復”に共感」というタイトルだった。
「『歴史、慰安婦、独島(トクド、日本名・竹島)問題に対して我々はあまりよく知らなかった。これまで関心を高く持つことができなかったようだ』
2017年8月、高井崇志・立憲民主党議員がパク・チャンデ共に民主党議員との私的な食事の席での言葉だ。『人権的次元で韓国側の感情に十分共感して理解する』と伝えながらだ。韓日議員連盟社会・文化分科の幹事であるパク議員は、当時ある在日事業家の紹介で高井議員と初めて顔を合わせた。『同じような年齢の議員同士、形式的な団体ミーティングを越えて個人的に積極的に疎通しよう』という両側の要求によって設けられた席だった。
彼らは3年間、毎年『夏の親善交流』を続けている。今年は韓日関係が冷え込んでいるにもかかわらず、今月13~14日、日本の中央・地方自治体議員6人が韓国国会を訪問した。
パク議員は『中谷一馬氏、山崎誠氏ら高井議員と同じ路線の立憲民主党衆議院4人と神奈川県議会および基礎地方自治体議員など2人が韓国を訪問した』と18日、話した。韓国ではパク議員とキム・ビョンウク議員が迎えた」(2019/8/19 韓国紙)。
“ある在日事業家”の紹介で知り合ったそうだ(パチンコ・マネー?)。
「独島問題に対してあまりよく知らなかった」だって!
党利党略に夢中で、日本の国益は眼中にないのだ!
高井崇志たちが言ったことを覚えておこう。こんな連中が国会・地方議会を闊歩していることを覚えておこう。