2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

断章379

「朝鮮戦争の停戦と相前後して、日本共産党では党内権力闘争がはじまり、徳田 球一が率いる所感派と宮本 顕治が率いる国際派の争いとなり、最終的に宮本一派が勝利して、それまでのテロ路線にフタをして、『愛される共産党』を目指すという方針に180度転換し…

断章378

「大所高所から日本の現実を鋭く批判している」と主観的に思い込んでいる「左翼」知識人たちは、実際には教壇・論壇の一段高い所から(キツイ・キタナイ・キケンな労働現場とはかけ離れた安全圏から)、現実を叱責(しっせき)しているだけの“社会的余計者”…

断章377

「中国の地方議会にあたる人民代表大会の代表を選ぶ選挙に、人権擁護などの活動に関わってきた北京市民14人が、当局の支持を受けない独立系候補として立候補を表明した。 14人は『庶民の声を当局に届ける手段がない』と訴えているが、立候補表明の直後から警…

断章376

中国共産党の紅色全体主義は、日毎夜毎にあらわになってきている。 たとえば、「習 近平指導部は社会や思想への統制を強めている。ネット企業などの経営者批判に加えて、若者の考え方に影響力を持つ芸能分野などでへの介入を増やしており、共産党や政府が示…

断章375

庶民にとっては厳しい冬であるが、「左翼」インテリにとっては“我が世の春”である。 というのは、昨今の日本では、「前衛党」の権威が地に落ち、マルクスやマルクス主義の言葉(用語)を安直に利用しても、「前衛党」から「プチブル知識人が生半可(なまはん…

断章374

自称「知識人」リベラルたちは、現実(日本)に対して、「ただ拒否的な態度に終始する」(大塚 久雄)だけ、あるいは観念的な“理想”を対置するだけで自己満足する、「論語読みの論語知らず」(書物に書いてあることを知識として理解するだけで、それを生かし…

断章373

専門家は、よく誤る。2018年に、呉 智英は、こんな例を挙げている。 「1977年1月の朝日新聞経済欄の、今も続く『経済気象台』というコラムに興味深い記事を見つけた。コラムはこう始まる。『いま世の中が不況であるのは日本に人間が多すぎるからである』。そ…

断章372

大事なことを覚えるには、繰り返すこと。 20世紀の共産主義(マルクス主義)において、「われわれが見出したのは、第1に『否定主義』。実現されるべき肯定的なものの明確なビジョンよりも『とりあえず打倒』という情念。第2に『全体主義』。社会の理想の実現…

断章371

思想家という看板を掲げながら生温いことだけを書きつらねている昨今の日本「知識人」を見ると、「危険ではない思想など、思想の名に値しない。危険なまでに純粋、危険なまでに真剣、危険なまでに心を打つ、これぞ思想家というものです」(オスカー・ワイル…

断章370

「前衆院議員の辻本清美氏が12日、ネット番組『ポリタスTV』に生出演。衆院選で落選した理由などについて分析した。立憲民主党の副代表だった辻元氏は、(中略)落選の理由について問われ、『維新が大阪で非常に強くなってきた。“風”ということだけではなく…

断章369

ロシア革命や中国革命、カンプチアや「北朝鮮」などの“社会主義革命・運動”の惨憺(さんたん)たる現実・事実・真実は、主流である共産党などの修正派マルクス主義者たちだけでなく、「マルクスに帰れ!」と叫ぶ復古派マルクス主義者たちにも、マルクスの理…

断章368

日本の「左翼」学者や自称「知識人」リベラルの多くは、偽善者(パリサイ人)である。 彼らはマルクスが書いたものを表面的な字面(じづら)で読み、マルクスの言葉をメシの種(生活手段)にし、学識や知性を笠に着て上目線で説教する。「にんげんは、こうし…

断章367

「1958年に、『15年以内にイギリスを追い越す』と宣言した毛 沢東・中国共産党が発動した大躍進政策は、人肉食すら発生した人類史上まれに見る大飢饉と、産業・インフラ・環境の大破壊をもたらした。香港大学人文学教授が未公開資料と体験者の証言から、『大…