断章302

「住宅ローンの返済に窮する人が増えている。金融機関から返済猶予などの救済を受けた人は5万人を超え、東日本大震災の際の5倍に達した。新型コロナウイルスの影響で収入減が広がっているためだ。一方、新規ローンの融資額は伸び続け、一部の住宅価格はバブ…

断章301

「にわかに信じがたいかもしれないが、私たちは人類史上最も平和な時代に生きている。日々世界で起きる紛争・殺戮の報道を尻目に、じつは暴力は日に日に減っているのだ」(スティーブン・ピンカー)。 また、「停滞している。貧しくなった」と言われつつも、…

断章300

視界は、まるで黄砂におおわれているように、コロナで不良である。 「新型コロナウイルス禍で中小の飲食・宿泊業の資金繰りが悪化している。銀行の口座情報から資金の流れを調べたところ、収入が不動産賃料などの支出より少ない支出超過の飲食・宿泊業は1月…

断章299

亡母の実家のとっくに80歳を過ぎた叔父が、今もなお、米を送ってくれる。ありがたいことである。なので、米はある。だから、タマネギ、ジャガイモ、ニンジン、そしてキャベツがあればよい。一日目は安い牛切り落とし肉を加えてカレーにし、二日目は余ったウ…

断章298

「インテル。入ってる?」。パソコンの普及期には、このCMをよく見たものだ。 インテルの伝説的な経営者アンドリュー・グローブは、こう言った。 「パラノイア(病的なまでの心配症)だけが生き残る。これは、私のモットーである。 事業の成功の陰には、必ず…

断章297

桐一葉落ちて天下の秋を知る ―― 落葉の早い青桐の葉が一枚落ちるのを見て秋の訪れを察するように、わずかな前兆を見て、その後に起こるであろう大事をいち早く察知することをいう。 アメリカの巨大企業は、ついに「地政学的」な発想での巨額投資に舵を切った…

断章296

「政治は結果がすべて」と、日本の保守政治家は言う。この見解は、わからないでもない。というのは、「共産主義者の使命は、民衆に奉仕することである」と宣伝していた毛 沢東やポル・ポトによる政治の結果を見てみれば・・・。 それにしても、「新聞の1面ト…

断章295

「ジョー・バイデン米大統領(78歳)は17日放送のインタビューで、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は『殺人者』であるとの認識を示し、米選挙介入を試みた『代償を払うことになる』と述べた。ロシア政府はこれを受け、駐米大使を本国に召還。米ロ関係…

断章294

中国共産党は、紅色全体主義として、(今のところ)成功の絶頂期にあるように見える。 なので、「これはほとんど報じられないが、香港の自治と自由を求める国際社会とはちがって、中国のひとびとは共産党の香港政策を圧倒的に支持している。中国の経済成長に…

断章293

中国は、赤色帝国主義としての本領を発揮しつつある。 ブータンを圧迫し、インドを挑発し、つい先日は、「先月、中国人民解放軍海軍の警備艦が西海(黄海)で活動していたが、今回はとうとう東経124度を越えて東側に入ってきた。東経124度は中国が自分たちの…

断章292

龍虎相食む帝国主義の時代に、植民地・後進国に突き落されまいと、明治維新を成し遂げた日本は、近代化・現代化に向かって突進した。突き動かしたものは国家・民族存亡の“危機意識”であり、発展の土台となったものは庶民の“勤勉革命”だった。 ―― 「勤勉革命…

断章291

“資本”こそが、最強の王である。コロナ禍があろうと、米中対立があろうと、“資本”の世界制覇、すなわちグローバリズムは進んで行く。なぜなら、後進国の貧しい民衆の、「先進国の生活水準に追いついて、より豊かな暮らしがしたい」という願いを叶えることが…

断章290

「コロナ禍の中、厳しい状況に置かれる人が増加しています。 警視庁の統計によれば、2020年10月の自殺者数は全国で2153人にのぼり、これは過去5年間で最も多い水準です。私が支援しているNPOやNGOの方々からは、『8月頃から若者の自殺が増えており、特に中高…

断章289

青鬼はふんどしを持っているだけ、まだましである。Aが子どもだった頃の実家は、赤貧洗うが如し(せきひんあらうがごとし)の極貧生活だった。空腹に耐えかねて、神社のお賽銭を盗んでパンを買ったことがある ―― この世には神も仏もいないことは、いまだに…

断章288

「知識階級は、彼らの高い文化こそが人類の最大の業績と最も深遠な古来の知恵、そして最も進んだ近代科学の知識を代表していると信じている。また、これらが人類の福祉と健康に役立ち、それゆえに彼らはこれに応じてより大きな報酬を与えられてしかるべきで…

断章287

「予想はウソヨ、予測はクソヨ」のとおりになった。 わたしは予想した。すなわち、2020年3月の株価崩落後の株価上昇は、デット・キャット・バウンス(すなわち「死んだ猫」でも高いところから落とせば地面に当たって跳ね返る。急激な下落相場で、取り立てて…

断章286

近現代の国家・企業・個人は、〈市場原理〉すなわち、より安くより良い製品・サービスを提供する競争から逃れることはできない。産業革命から生まれた産業社会は、絶えざるイノベーションを運命づけられている。 例えば、18世紀の無機化学工業の発達から、さ…

断章285

成功した人間は(国家、政党も)、周囲が見えなくなり、歴史の教訓を忘れがちである。 ヒトラーは、ナポレオンのロシア遠征の教訓を忘れた。アメリカは、アレキサンダー大王や大英帝国のアフガニスタン侵攻の教訓を忘れた。太閤秀吉は、白村江の戦いの教訓を…

断章284

「日本共産党は、2020年1月28日、第28回党大会で党綱領を改訂した。党綱領改定は実に16年ぶりの出来事であった。この中で、従来日本共産党は中国を『社会主義をめざす新しい探究が開始された国』としていたがこの部分を削除し、『いくつかの大国で強まってい…

断章283

「ロイターの集計によると、新型コロナウイルスの感染者は世界全体で1億1278万人を超え、死者は260万5848人となった。 2019年12月に中国で最初の症例が確認されて以来、210を超える国・地域で感染が報告されている」(2021/02/25 ロイター通信)。 さらに厄…

断章282

「これほど絶え間なく、歩けば歩いたで、口を開けば開いたで、自分の運命を訴え、自分の屈辱を、自分の苦悩を、自分の受難を嘆いている民族は、世界中を探しても他にはいない」とは、さる国(日本ではない)で韓国について言われたことである。 「『マルロマ…

断章281

「さまざまな学説から、もっともらしく思える部分をかき集め、五目メシ的に盛り合せて自分の理論をつくろうとする。こんなものは学問でも何でもない」(三浦 つとむ)。 そう思う。恐ろしいほど無学なわたしである。でも大丈夫。低能・低学歴のネトウヨには…

断章280

「金だけ、今だけ、私だけ」という私的欲望を全面的に解き放つことで、“資本”は、恐るべき力を手にした。 「ブルジョワ資本主義こそ、自由で平等で理想的な社会を自動的に実現するための手段として利潤を積極的に評価した、最初で唯一の社会的信条だった。ブ…

断章279

何が大変かと言えば、「少子高齢化」が大変なのである。日本、韓国、中国などのアジア諸国では、出生率が急低下している。 たとえば、こんなルポがある。 「不動産業者から、ソウルの格差を象徴する場所があると聞き、足を運んだ。 高級住宅街が集まる江南区…

断章278

女性アイドルグループとして、AKB48、日向坂46、櫻坂46がある。それぞれ異なっているが、秋元康がプロデュースしている。 “国家”も良く似ている。 政治体制として、全体主義国家(たとえば中国)、新自由主義国家(たとえばアメリカ)、福祉国家(たとえばス…

断章277

冷戦終焉後のパクス・アメリカーナ(超大国アメリカの覇権が形成した「平和」)が揺らぐことで、地域大国が地域覇権をあからさまに追求するようになった。その筆頭は、中国である。アメリカがさらに衰え、中国がさらに強盛になれば、やがては、アメリカが中…

断章276

本当に大切なものは、失ってはじめて気付く。 「1990年代以降に加速したグローバリゼーションのもとで、アメリカは、東アジアその他の新興国に直接投資を行った。情報技術の発達により、会計、コンピューターのプログラミング、建築設計、エンジニアリングと…

断章275

「今日、世界は激動の中にあり、予測困難な事変が多発している。過去10年程度を顧みただけでも、2008年の世界金融危機、ユーロ危機、アラブの春とその後の中東の混乱、ロシアによるクリミアの奪取、中国の東シナ海や南シナ海への進出、ヨーロッパの難民問題…

断章274

「人が生まれながらに持つ自然権の調整を通じてその成員に安全と平和を保障する機構が国家である。だが、人々が無気力である故に平和であり、隷属のみを事とする国家は国家ではない」(スピノザ)。 「国民や国家について論じる事は難しい。それは、国民や国…

断章273

「経済や情報のグローバル化は、改めて国家の役割の再定義を要請しているし、また民族や宗教への覚醒は、改めて国民という集団的なアイデンティティの再構成を要請している」。 「『国家』をどのように理解し、また論じるかは、まさにグローバル化と情報化の…