断章400
「金を失うことは小さく失うことである。名誉を失うことは大きく失うことである。しかし、勇気を失うことは全てを失うことである」(ウィンストン・チャーチル)。
「ロシアのウクライナ侵攻を受け、米国と欧州連合(EU)、英国などは26日、共同声明を発表し、ロシアの複数の銀行を国際銀行間通信協会(SWIFT、本部・ベルギー)から排除する方針を示した。数日中に発動する。
SWIFTは、約200か国・地域の1万社超の金融機関に国際送金のネットワークを提供しており、排除によって、ロシアは輸出している原油や天然ガスの代金の回収など、他国との決済が難しくなる。共同声明では、『ロシアに責任を負わせ、この戦争は、プーチン露大統領にとって戦略的失敗であることを団結して証明する』と強調した。共同声明には、ドイツ、フランス、イタリア、カナダも賛同している。
ロシアのSWIFTからの排除を巡っては、天然ガス輸入などロシアとの貿易関係の深い欧州が、慎重姿勢を示していた」(2022/02/27 読売新聞オンライン)。
「ドイツ連邦軍は対戦車砲を1000発、携帯可能な地対空ミサイルの『スティンガー』を500発、それぞれウクライナに提供する。ショルツ独首相は26日、ツイッターで『ウクライナを支えるのは我々の責務だ』などと発信した。
ドイツはこれまでエネルギーで依存するロシアの刺激を避けることなどを理由に、ウクライナへの武器供与を拒み続けてきた。代わりにヘルメット5000個を供与し、国内外で強い批判を浴びていた」(2022/02/27 ロイター通信)。
なんとも遅くて、わずかな「支え」である!
「私がここで言いたいのは、わたしたちは現代国家としてなすべき仕事を、国際社会や国連その他の『救いの神』に押し付けて逃げてはいけないということである。国家が主権を放棄しても、ヨーロッパや世界あるいはなんらかの民主的な場がそれを引き継いでくれるわけではない」(ユベール・ヴェドリーヌ)。
よ~く覚えておこう。「国際社会の信義」とか「国際連合」とか“友好国”を信じて、自らの「勇気」を失い、「富国強兵」をおろそかにすれば、どんな目に遭わされるかを!